AI×デザイン思考ワークショップ
WORKSHOP
AIを使ってメタバースの学校をデザイン
2023年9月11日と9月25日の2日間、横浜市立義務教育学校 緑園学園の6年生にデザイン思考を応用した図工の授業「図工2.0」を行いました。
テーマは「AIを使って、メタバースの学校をデザインしよう」。約130名の生徒たちと2時間を2日間にかけての授業です。
この授業の特徴は「画像生成AI」を取り入れていること。通常の図工であれば自らのアイデアは自分でスケッチする他ないのですが、この授業ではその部分をAIにやってもらいます。つまり絵を描くのが苦手でも思いついたアイデアを視覚化することができる図工です。
1日目の授業内容は5-6人でグループワークを行い、「メタバースでしか実現できないような学校のデザイン」について考えました。さまざまなアイデアを引き出すために、授業の冒頭ではメタバースや画像生成AIについて説明。さらにブレインストーミングを使ってグループでアイデアを発散させます。
1日目の最後はワークシートにプロンプト(画像生成AIに読ませるためのテキスト)を記入して終了。果たしてAIがどんな絵に仕立ててくれるのかを楽しみに2日目の授業へ続きます。
自分たちの考えたメタバースの学校をプレゼンテーション
2日目の授業は前回のプロンプトを元にAIが書き出してくれた自分たちのアイデアの吟味からスタートです。画像生成AIで描き出された自分たちのアイデアをグループで観察しながら気付いたことを付箋に書き出して貼っていきます。画像生成AIのおもしろいところは、子供たちのプロンプトを完全に再現できるわけではないというところ。子供たちからの要求がまとまっていなければ、AIもまとまりのないイメージを生成します。
2日目の授業ではこの「AIが書き出した、自分たちが意図していないイメージ」も重要なポイントで、仕上がってきたイメージ画像をどのように解釈し、ディレクションするのかが問われます。そのため授業では「1回目の授業でのアイデアに固執せず、AIの画像を選びながらタイトルを付けましょう」とアドバイスします。
後半はグループごとに1枚のプレゼンポスターを完成させ、みんなで投票を行いました。どのグループも個性的でAIの特性を活かしたプレゼンテーションができていました。
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