TAKIブログTAKI Blog

コピーライター
プランナー
小笠原史織

投稿者

こんにちは。ZERO所属のプランナー・コピーライター、小笠原史織です。
私が得意とする提案・制作スタイルの一つに、Web分析ツールを用いたデータから導き出すクリエイティブがあります。
今回は分析ツールを活用するクリエイターの強みについて、ご紹介できればと思います。

小笠原史織(ZERO所属)
前職は広告代理店で企画営業を務め、BtoBのイベント・プロモーションを中心にクライアントを支援。2020年よりコピーライターに転向し、翌年たきコーポレーションに入社。現在は化粧品/金融/住宅建材など幅広いクライアントの案件で、プランニング・コピーライティングのスキルを磨いている。

前職の経験を武器に、新しい制作スタイルを確立

私が業務で積極的にWeb分析ツールを用いるようになったのは、社内で立ち上がった「データプランニングラボ」というプロジェクトがきっかけです。このプロジェクトはその名の通り、さまざまなデータをデザインや提案に活用していこうという取り組みだったのですが、私が前職で使ったことのあるWeb分析ツールを活かせないか試してみようという話になり、私自身も案件での提案に取り入れてみる流れとなりました。

Web分析ツールを使うことで、クライアントサイトのユーザー特性や流入経路、さらに競合他社の傾向などを調べることができます。これらのデータを元に、クライアントおよび他社の強みや課題を抽出し、次に打つべき施策や対策を見極めていきます。

分析によって見つかった課題を、重点的に攻める

こうしたデータの分析は、私たちのようなクリエイティブの分野でも大いに活用していくことができそうだと感じています。例えば営業フェーズではヒアリング前に活用することでクライアントの課題の把握に役立ったり、提案フェーズではデータを元に提案内容を構築することでより説得力のある、課題解決につながるデザインが提案できたり。

また制作フェーズではデータ分析によって顧客の解像度を上げることで、よりターゲットに刺さるデザインを実現できたりと、さまざまなフェーズでの使い方のヒントが見えてきています。

実際、私が以前担当したサービス用Webサイトの改修案件では、競合他社と比較したデータ分析によって『主なユーザーの年代』と『流入経路』に課題があることが判明。
そこで、ターゲットの年代を意識したコピー・デザインの提案や、流入と回遊を強化するサイトの設計を、改善策として提示しました。

その後、改善策に沿ってTOPページなどを中心に改修を行ったのですが、狙っていたターゲットの流入が増えるなど、期待していた効果が得られたのはうれしかったですね。

数値解析ソフトの解析画面たきコーポレーションは元々高いクリエイティブ力を持っていますが、分析結果に沿って制作をすることでより高い効果を実現することができると感じています。

データは材料。最大限に活かすにはデザイン力が必要不可欠

ここまで、主にデータ分析のメリットについて紹介してきましたが、あえて誤解を恐れずに言うと、データ分析はそれ単体だけではそこまで大きな価値はないとも思っています。どんなデータから、何を読み解くのか。

また、分析から課題が見つかっても、そこに向けた施策を進めなければ事態は何も好転しませんし、仮に施策を進めた場合でも、デザインの方向性や質が求められるレベルに達していなければ、効果を感じることは難しいはずです。
データ分析は、それを具体的な提案に落とし込むプランニング力と、理想を現実のものにするデザイン力の両方が合わさることで、初めてその真価を発揮してくれるのです。

その点で言えば、たきコーポレーションはデータ分析をクリエイティブへ落とし込むのに、非常に適した環境が整っていると言えるでしょう。たきコーポレーションには、私が所属するZEROをはじめ、映像やブランディング、UXなど、さまざまなジャンルの制作に特化したカンパニーとクリエイターが揃っています。
だからこそ、クリエイティブに関する課題であればどのようなものでも、ワンストップで解決することができるのです。

依頼内容・パンフレットを新しく作りたい、WebサイトとWeb広告の効果を高めたい

上で紹介したサービス用Webサイトの改修も、元々はパンフレット制作でスタートした案件です。そこからWebの相談もいただき、改めてメンバーの追加や調整を行いながら、柔軟に提案・対応をしていきました。
どのような依頼もすべて自社内で完結できる。一つの制作を軸に他の領域の制作にも広げていける。そういった発展性は、たきコーポレーションならではの強みです。

私個人としても、プランナーでありつつコピーライターでもあるため、データ分析の結果を活かしたコピー作りには積極的に挑戦していきたいと思います。「なんとなく格好良い言葉」や「万人に受ける言葉」よりも、クライアントのこと、顧客のことを十分に理解した上で作られる「“価値”や“らしさ”をあらわす言葉」の方が、効果も説得力も格段に高まるはずですから、私にしかできない提案を目指していきたいですね。

ZEROの新たな強みとして、データ分析の活用を推進したい

データ分析を用いた提案や制作というスタイルは徐々に社内に浸透しつつありますが、まだ十分とは言えないとも感じています。今後は私自身が起点となって、データ分析の活用方法をもっと広く、社内に周知していくための取り組みもやっていきたいですね。そうすれば、営業でも制作でも、さまざまなフェーズでより課題を的確にとらえた提案ができるようになるはずです。

加えて、ZEROではデザインコンサルのように、戦略的な部分でクライアントに貢献していこうという動きも出てきています。こうした動きにも、データの利活用は役立てることができると思いますから、もっともっと自身の存在感を増していきたいと思い ます。