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プロダクションマネージャー
川端駿介

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こんにちは。たきコーポレーションFOCUS所属のプロダクションマネージャー(以下PM)、川端駿介です。

今回は私が従事しているPMという仕事について、その概要や具体的な仕事内容、苦労や喜びについて紹介したいと思います。

川端駿介(FOCUS所属)
2023年9月よりたきコーポレーションFOCUSに入社。
前職ではテレビ番組AD/放送作家/CM制作PMと映像系の仕事に従事。プロダクションマネージャーとして、予算の管理、スケジュール進行管理、各スタッフとのコミュニケーションを担当。

スパイスカレー作りが趣味ですが、最近は「3C」というものがあるらしく、カメラマンにクリエーター、それから「カレーをスパイスから作る男」は女性から嫌われるらしいです。よろしくお願いいたします。

知っているようで知らないPMの仕事

PMの仕事は、一言で表すならば『親』のような仕事だと思っています。
映像制作のフローは、大きく分けて「企画」「制作」「編集」の3つのフェーズに分かれるのですが、基本的にPMが参加するのは「制作」以降のフェーズ。企画である程度やりたいことや撮りたい映像が決まると、予算に合わせてスタッフィングをしたり、撮影に必要な素材を用意したり、ロケ地を探して取材許可を取ったりといったアクションを実行していきます。

また監督や照明、モデルといった各ポジションに就いている人たちの間に立ち、情報伝達のハブとして立ち回るのも重要な役割の一つ。現場で何かあった際には、最初にPMのところに情報が入って来るため、その時々の状況に応じて対応をしていかなければなりません。つまりPMの仕事は、周りの人たちが自分たちの仕事に集中するための環境を整え、レールを敷いてあげる仕事といっても過言ではないでしょう。見方を変えれば、現場が自分を中心にして回っていくので、そのプロジェクトにおいて主役感を感じられるポジションでもあると思います。

親が、子どもたちを喜ばせるために色々と準備をし、遊びに行った先でも注意深く周りを観察しながら、怪我などしないようにしっかりと保護する。そういうホスピタリティを最大限に発揮する仕事がPMなのです。

映像制作でPMが関わる領域に関する説明

映像制作でPMが関わる領域

似ているようで違うADとPMの仕事

PMと似ている仕事の一つに、テレビ制作のアシスタントディレクター(以下AD)があります。

私自身、過去にADをしていた経験もあるのでわかるのですが、制作に携わる人たちがそれぞれの役割に集中できるようにするという点で、非常に近しい仕事といえます。

大きな違いとしてあるのは、事前準備の密度ではないでしょうか。ADの場合、ある程度は当日の流れで決まる要素もあり、たくさん撮って使える部分をピックアップしていくという側面が強い部分があります。私は『説明書のないプラモ』と形容しているのですが、とにかく現場でバタバタと動きつつ、膨大な素材を用意して、それを後から組み上げていく印象ですね。

しかし広告系の映像制作の場合、事前に必要な素材を細かく決めておき、現場ではそれを忠実に再現していくのが一般的。だからこそ事前準備が非常に多く、決めておかなければいけないもの、用意しておかなければいけないもの、予想したり考えたりしておかなければいけないものの量が増えていくのです。撮りたい映像を撮るためには、懸念されるすべての障害を事前に排除しておかなければならず、そこで発揮されるのがPMの手腕なのです。

支える苦労と喜び

あえて誤解を恐れずに言うならば、PMの仕事は決して簡単ではなく、また日々の作業を通じて楽しいと感じられる瞬間が少ない仕事でもあると思っています。

しかしその一方で、それぞれのポジションに就く人たちが120%の力を発揮でき、素晴らしい作品が仕上がる瞬間の喜びは確かに存在します。自分が考えた段取りや香盤で、現場の動きがスムーズになり、予定していたスケジュールを巻いて終われた時などは、PM冥利に尽きると感じますね。

そういう意味では、職人気質とでもいいますか、目立つことはないけれど、陰ながら貢献していることを喜びに変えられる人が、この仕事に向いているのかもしれません。

たきコーポレーションの映像制作の今後

たきコーポレーションのPMをしていて思うのは、これだけクリエイターが揃った環境が用意できる会社は、他に多くないだろうなということです。

一般的な映像制作会社には、基本的にデザイナーと呼ばれるポジションの人はいませんし、カメラマンや照明も基本的には外注です。しかしたきコーポレーションの場合、デザイナーはもちろん、アニメーションを作れる人がいたり、レタッチャーがいたり、撮影用のスタジオもあったり。映像制作に必要なメンバーや機材が、社内にすべて揃っているのです。

全メンバーが社内にいるからこそ、コミュニケーションは非常に円滑ですし、そのおかげでグラフィックや動画という別の制作物でもトンマナやクオリティが担保できるメリットがあると思っています。

ただ一方で、私たちFOCUSが加入し、たきコーポレーションが映像制作を専門に取り扱えるようになったのはまだまだ最近のこと。歴史が浅い分、実績も少ないとは感じています。たきコーポレーションの映像制作力をもっと広く知ってもらい、今後PMを含めたさらなる人員拡大を目指していくためには、たきコーポレーションの象徴となるような映像作品を作っていかなければならないと思っています。

今後はクライアントから頂いた仕事はもちろんですが、自主制作も含めて、渾身の映像を作っていくことに注力していきたいですね。まだ企画段階ではありますが、社内のリソースだけを使った自主制作映像の計画が進行中です。

遠くない将来、皆さんにたきコーポレーションの映像制作力をお見せできるのが楽しみです。