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ポスター広告の多彩な魅力を効果的に活用するために。
街のいたる所で、貼られたポスターを見かけます。今や、風景の一部のようにすら感じられます。百科事典によると、ポスターとは「広告や宣伝などの目的で、壁や柱などに貼る大判の紙」と定義されています。
ポスター【poster】
人々の目につきやすい場所に掲示される大型の紙片をいいます。
屋外広告の一種。フランス語でアフィーシュaffiche、ドイツ語でプラカートPlakate、ポストpost(柱)にはられるためポスターと呼ばれたが、現在では駅構内、電車・バスの車内、塀、壁などにも掲示される。使用目的によって、商業ポスター、公共ポスター、政治ポスター、プロパガンダのためのポスター、観光ポスターなどに分類される。(出典:株式会社平凡社世界大百科事典 第2版)
ポスターは、多くの人々に情報を発信する役割を果たします。その中でも、広告を目的としたポスターは、さまざまな効果をもたらします。
ポスター広告の特長は、大きく分けて2つあります。1つは、インパクトを与えやすいことです。ポスターは、大きなサイズで掲示されることが多く、視認性が高いため、強いインパクトを与えることができます。
もう1つは、繰り返し見られることです。ポスターは、街中や駅構内など、人の目につきやすい場所に掲示されるため、繰り返し見られる機会が多いです。そのため、記憶に残りやすく、効果的な広告効果が期待できます。
以下、特長についてもう少し触れてみたいと思います。
目次
・創意工夫で印象を残し、結果につなげる
ポスター広告は広告の中でOOH(アウト・オブ・ホーム)広告の中のひとつに位置付けされています。OOH広告とは、自宅以外の場所で展開する屋外広告メディアの総称で、電車の中吊り広告や駅構内広告などの交通広告。各種看板・大型ビジョン・デジタルサイネージなどの屋外広告・チラシ・ラッピングカーなどがあります。ポスター広告の目的は注目されて情報を伝えることです。
通りすがりに目にするポスター広告の中には、広告主の販売の思いが先行し、あれもこれもと情報を詰め込み過ぎて読み切れないようなものも見かけます。そのようなポスター広告は結局、伝えたいメッセージや情報を理解されず、逆効果になり兼ねません。印象を残すことがポスター広告のミッションです。
ポスター広告はターゲティングのしやすさ、繰り返し目にすることで覚えられやすい、他のメディアに対して比較的にコストが安いなどのメリットがあります。確かな掲出場所を選定し、創意工夫のあるコピーやデザインを施すことで、高い効果を得やすい紙媒体です。
・日常のくらしに溶け込み、静かに佇み、情緒的な存在感
ポスター広告は繁華街、駅などで通りすがりに見かけるものが多く、通り過ぎる時間もほんの数秒です。ですので、情報を多く詰め込んだ内容より、シンプルな情報量で情緒的な趣があり、インパクトが強いものが印象に残りやすく人を惹きつけるともの思われます。街の至る所にあるポスター広告は、もはや日常の暮らしに溶け込みながらもインパクトを放ち、静かに佇む存在も特長です。
・掲出期間が長いと目に触れる回数が増え、自然と親近感が増す
ポスター広告の掲出場所は、駅やバスなどの人が移動時に利用する交通機関・飲食店・美容室・病院の待合室など一定の滞在時間があるなど、人が行動する動線上に貼られています。そしてポスターを繰り返し目にすることで、潜在意識に刷り込まれます。特にその対象がターゲットの場合、繰り返し訴求されることは効果的です。
また、新聞折り込みチラシのような短命な広告と比べ、ポスター広告は数週間もしくは数カ月、中には1年以上の寿命があります。それだけ目にする回数が増えますので訴求回数も増えるメリットになります。例えば、駅構内の観光地のポスターに毎日触れることで、愛着を覚え、その場所に行きたくなり、ポスター広告が実際に観光地に足を運んだ動機付けになった方も少なくないと思います。
・ターゲットを絞ることで効果を発揮します
前出で、ポスター広告の長期間掲出で目にする回数が増えることで、訴求回数も増えるメリットをお話しましたが、ポスター広告は短期間の掲出でも、しっかりしたコンセプトとターゲットに響くキャッチフレーズやデザインをすることで、視覚的訴求を高め、さらに集中的に掲出すれば効果はあります。
別のメディアと使い分けるコミュニケーション方法もありますが、大前提として、ターゲットを明確に絞り込んだうえでのポスター広告の制作と、それに見合う掲出場所を選定した方が集客・購買・認知など求める効果を発揮します。
ポスター広告の掲出は、さまざまな人の目に触れるので、稀に意外な消費者層からの反応で、新しいターゲット層の発掘につながる場合もあります。ですが関心のない消費者層には効果がありません。そうした消費者層に向けたポスターのつくり方をしていないので当然と言えます。
・コストパフォーマンスと広告の効果が見込めます
同じ紙媒体でも、新聞や雑誌に広告を掲載する場合は、掲載紙(誌)にもよりますが、媒体費(広告費)がかさむこともありコスト的にハードルが高いのは否めません。
また、交通広告でも駅のサインボード・デジタルサイネージ・乗降客が多い路線の中吊り広告の媒体費は、料金も人気も高いのが一般的です。
しかし、交通広告の駅貼りポスターを代表にポスターの広告費用は低価格です。また、無償の設置場所なら制作費と印刷費で済みます。
制作については新聞・雑誌・ポスター広告は、サイズや媒体特性で、掲載する情報量の違いはありますが、メッセージがターゲットに刺さる、もしくは購買意欲を促進させる訴求のロジックの積み上げ方は同じです。
とはいえ魅力的なビジュアルや、効果的な訴求力は簡単にできるものではありませんので、効果を求めるならプロのコピーライター、デザイナーが制作する方が最適なポスターに仕上がります。
・ポスターは優れたメディア
ポスターは、まずは見てもらえないとコミュニケーションにもならず、伝えたいことも伝わらず、印象にも残りません。注目されることが前提です。ですので、デザイナーもコピーライターも心血を注ぐように制作しています。
ポスター広告の一番の魅力は、見る人に興味関心を抱かせるメインビジュアルです。そこには、コピーとデザインが融合されています。コピーがデザインになっている場合もあります。メインビジュアルは一番伝えたいメッセージを視覚的に伝えるためにあります。
メインビジュアルをつくる前に、誰に伝えたいのか、何を伝えたいのかを明確にし、テーマを決め、コンセプトをつくり、的確なキャッチコピーに落とし込みます。
その後、訴求メッセージのわかりやさ・インパクト・世界観のイメージなどを考察しメインビジュアルを制作します。それを形成する要素は画像の制作・フォント選定・色彩の配色・トーン設定などの組み合わせや、メインビジュアル以外の情報量全体のバランスなど、デザイナーは細心の注意を払い制作しています。
ポスター広告というメディアは、マスメディア広告やインターネット広告より、表現メディアとして衰退し、劣後のような評価を受けたこともありますが、あらためて良さが見直されてきています。
メディアとしての掲出するサイズ・量・場所・期間を任意に決められる自由度が特徴で、プロモーションの際に他の媒体との相乗効果を生むことで、さらにイメージを浸透させる働きがあります。それは他の媒体と組み合わせたプロモーションにおいて、ポスター広告のメインビジュアルの存在が中核をなしているからです。
・まとめ
ポスターは広告の中では、OOH広告の中のひとつに位置付けされており、ターゲティングのしやすさや繰り返し目にすることで覚えられやすく、ほかのメディアに対して比較的コストが安いなどのメリットがあります。
また、確かな掲出場所を選定し、創意工夫のあるコピーやデザインを施すことで、高い効果を得やすい紙媒体であり、何と言ってもポスター広告の魅力は、見る人に興味関心を抱かせるメインビジュアルです。そこにはコピーとデザインがうまく融合されているのが醍醐味です。
メインビジュアルは、一番伝えたいメッセージを視覚的に伝えるためにあります。他の媒体と組み合わせたプロモーションにおいて、ポスター広告のメインビジュアルが、プロモーションの象徴なのです。
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