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TAKIブログ

取締役
クリエイティブディレクター
藤井賢二

投稿者

こんにちは。たきコーポレーションのデザイナー、藤井賢二です。前回のブログで、私が独自に研究を進めている図画工作授業の新しい在り方「図工2.0」の、原点や概要について紹介しました。そして今回は、図工2.0の記念すべき第一回目の実例とも言える、横浜市立日吉南小学校で行った特別授業について、その顛末をお伝えします。

前回ブログ
デザイン思考を育てる、新時代の授業「図工2.0」ー デザイナー藤井の挑戦 ー

SDMでの出会いが、特別授業の実現につながる

日吉南小学校での特別授業の実現は、前回でも触れたSDM(慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科)への入学がきっかけ。ここで、同じくSDMに入学してきた日吉南小学校の先生との先生と知り合い、図工2.0の構想を知ってもらうなかで、ぜひ一度うちで授業をしてみて欲しいとお声がけを頂きました。

特別授業の対象は小学6年生で、授業時間として3コマ分頂くことができたので、それに合わせて改めてオリジナルの授業を構成。本番にのぞみました。

小学校授業 藤井

「デザインとは?」を知ってもらう第一回授業

第一回目の授業は、生徒たちとの顔合わせの意味もありましたので、自己紹介を中心としつつ、そもそもデザインとは何なのか、デザイナーとはどのような仕事なのか、図工2.0とは何かといったことを網羅的に説明。デザイン思考醸成に至るタネをまくことに専念しました。

途中、私がデザイナーとして作ったいくつかのプロダクトをクイズ形式で紹介したのですが、生徒の皆さんが積極的に回答して授業を盛り上げてくれたのはありがたかったですね。最後に質問の時間も設けていましたが、「どうしてデザイナーになろうと思ったのか?」「デザイナーをやっていて楽しかったことや辛かったことは?」「デザイナーになるために必要なこととは?」といった、本物の記者顔負けの質問も数多く寄せられ、先生役を務めた私にとっても多くの学びや気付きを得られる時間となりました。

ロゴをデザインする実践的な第二回授業

第二回目の授業は「ロゴをデザインしよう」と題し、自らでロゴをデザインする実践的な授業を行いました。

ここでは友達のロゴを作成することをゴールとして、ロゴとは何なのかという説明から導入。さらに友達へのインタビューを通して、ロゴ制作に必要な情報収集も行ってもらうようにしました。

その過程で、さまざまな企業やサービスのロゴを見てもらう機会も設けていたので、生徒たちは改めて世の中にあるロゴの多さに驚きつつ、それが果たす役割も強く感じたのではないでしょうか。

小学校授業 藤井

またそうして見つけてきたロゴをラフ案として友達に見せ、これから自作するロゴの方向性を定めてもらうなど、本職のデザイナーが実際に行っている作業を、簡易的ながらも体験することで、デザイナーの仕事への理解も深めてもらえたのではないかと思います。

小学校授業 藤井

そして、集めた情報をもとに実際にロゴのデザインをしてもらい、第二回目の授業は終了です。

形にする喜びを知る第三回授業

第三回目の授業では工作の要素も取り入れ、作ったロゴをステッカーにし、それを友達にプレゼンするという内容にしました。

自分たちでデザインしたロゴが、ステッカーとして実際の形になっていく様子から、モノづくりの楽しさや喜びを生徒たちが感じてくれたら嬉しいと思いながらお話ししました。

小学校授業 藤井

また作って終わりではなく、友達へのプレゼンを通して、自分の思いや意図を言語化し相手に伝える作業することで、デザイン思考の本質に近づいてもらえたのではないかと思います。

また今回の授業では作業のほとんどをタブレット端末で行いましたが、こうしたICT化が進んだ環境を授業で活用できたのは、学校側にとっても大きなメリットがあったと先生からは言っていただけました。Googleを活用したり、タブレット上でデザインしたり、最先端の技術を使いながら授業を組み立てられたのも、現役デザイナーらしいまとめ方になったかなと思っています。

これからも図工2.0の可能性を探っていく

今回の一連の授業を通じて、生徒たちのポテンシャルの高さには非常に驚かされましたし、子どものころからデザイン思考を身に付けさせていくことは、決して不可能はないと感じさせてくれました。

私も40代後半の年齢となり、社会人として色々な人と出会い交流していく中で、デザイナー的な発想の仕方はとても貴重だと感じています。ひらめきを武器に、不確実なものからでも試行錯誤を繰り返しながら形にしていく。そんなデザイナー的な発想がもっと日本全体に広まれば、これまでにない新たな価値がどんどん生み出されていく環境ができていくのではないでしょうか。図工2.0が、そうしたムーブメントの一助となれると嬉しいですね。

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