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TAKIブログ

チーフデザイナー
川 郁子

投稿者

はじめまして。IDEAL所属のデザイナー、川郁子です。昨年末、TAKI SMILE DESIGN LABO(以下SDL)のケニアでの活動に初めて参加させていただきました。SDLではこれまで3回、ケニアの「キベラスラム」を訪問し、学校へ支援物資をお届けしたりワークショップを行うなどの活動をしてきました。今回はそうした活動に加え、スラムをフィールドワーク調査して、さらなる支援の方法を探るという新たな試みをしてきました。今回の活動に参加して得られた気付きや学びについて、お話しできればと思います。

 

川郁子(IDEAL所属)
三重県出身。一児の母。Webチーム、社内新規事業開発チームを経て、現在はUX専門部署IDEAL所属。Web、アプリケーション、動画、グラフィック、体験型コンテンツなど、媒体にこだわらず、デザインを担当。

ケニアの商店

フィールドワークは初めての試み。

出産をきっかけに、新しい世界へ

SDLでのアフリカ訪問は、私が所属するIDEAL元代表の藤井が主導していたこともあり、2014年の企画開始時から知っていました。ただ、日々の仕事が充実していたこともあり、なかなか現地に行くための踏ん切りが付かなかったんです。

転機になったのは、子どもを出産したこと。自身の子と触れ合う中で、世の中に恵まれない子どもがいるのならできる支援をしていきたいと、強く感じるようになったんです。

前年に同じチームのメンバーが行っていたのを準備の段階から見ていましたので、ケニアに行くことに対する不安はあまりなかったですね。むしろ、一週間も家を空けることになるので、子どもは大丈夫かな、熱を出さないかなといった、日本国内への不安の方が大きかったです。

短いながらも濃い、ケニアでの活動

ケニアへの旅は、11月30日に羽田を出発し、12月6日に帰ってくるという総行程1週間というスケジュール。移動を除けば丸3日、現地で過ごすことができる内容となっていました。

世界最大規模とも言われるケニアの首都ナイロビのキベラスラム。

世界最大規模とも言われるケニアの首都ナイロビのキベラスラム。

ケニアに到着して最初に訪れたのは、キベラスラム内にあるマゴソスクール。キベラスラムはケニアの首都ナイロビの中心部にあり、2.4㎢に推定100万人が暮らす人口密集地で、世界最大規模とも言われるスラム街です。そんなキベラスラムには、失業や貧困、民族対立、教育や医療の不在、劣悪な衛生環境などさまざまな問題があると言われています。そのキベラスラムにおいて、孤児や貧困児童のための駆け込み寺として機能しているのが、マゴソスクール。SDLにおける支援活動の中心地でもあります。翌日に実施するワークショップのための準備を兼ねて、支援物資や募金を届けに行きました。

スラムの駆け込み寺「マゴソスクール」。

スラムの駆け込み寺「マゴソスクール」。

ケニアに到着した1日目の午後は、フィールドワークとして、キベラスラム内を散策。スラム内にある職業訓練校に行ったり、商店を営む人々と交流したりしながら、キベラスラムの現状とそこで暮らす人々の様子を学びました。

2日目は、午前はマゴソスクールでのワークショップを行い、午後はフィールドワークを実施。ワークショップでは、メンバーが主導する企画のサポートを中心に行いました。子どもたち一人ひとりに、自身の良いところや魅力をデザインとして表現してもらい、それを使って発表してもらうという内容でしたが、楽しそうに自らを表現していく子どもたちの様子には心揺さぶられましたね。

マゴソスクールの子供達がワークショップで作ったエコバッグを持っている様子

子どもたちの笑顔あふれるワークショップ。

午後のフィールドワークでは、キベラスラム内で働く職人や若者を対象にインタビューを実施。言葉も宗教も違う人々が混在する中で、それぞれが自身のスキルや強みを用いて助け合うコミュニティができており、日本人としても学べることがたくさんあると強く感じたのが印象的です。

スラムの若者達を集めてインタビュー。

スラムの若者達を集めてインタビュー。

現地での活動の最終日となる3日目は、スラム内と、その近隣にある職人街「カリオコマーケット」でのフィールドワークを実施。商店や木工、金属加工など、何名かの職人たちに話を聞きながら、今後SDLと連携できそうな共同プロジェクトについて検討しました。

職人が作業をしている様子

職人さんの工房やお店を訪問。

終わってしまえばあっという間で、とにかく毎日が楽しく刺激的で、飛行機での長時間のフライト以外は、まったく疲れを感じない一週間でした。

現地に行くからこそ得られた、気付きと学び

私たちIDEALが主とする領域であるUXでは、近年フィールドワークの重要性について語られる機会が増えています。実際に現地を訪れて観察、対話、体験によって情報を収集し、デザイン思考によって問題を定義、解決策を探ることが質の高いUX実現に繋がるという考えです。今回の旅では、自身として初めてフィールドワークを行ったのですが、なるほどその言説は正しいと思えましたね。自分がイメージする課題と、現地で実際に起きている課題は、必ずしも一致しません。デザイナーは家やオフィスにいるだけではダメなんだ、もっともっと外に出て行こうと、気持ちも新たになりましたね。

大量のゴミが散乱する場所にいる子供たち

現地で体験するからこそ見えてくる様々な課題。

また、現地で支援活動をしている日本人の方々とお会いする機会があったのですが、若い人がとても多く、さらにその数もたくさんいることに驚きました。実際に現地で精力的に活動する人々を見ていると、どんな些細なことでも決して無駄にはならない、たとえゴールが遠くても、一歩ずつ前に進み続けることが大切なんだということに気付かされ、目からウロコの思いでした。

さらに、現地の人々との交流で感じたのは、真面目で努力家な方が非常に多いということです。MICテックアカデミーという職業訓練校でITスキルを学んでいる若者たちは、寝る間を惜しんで勉強し、日本では考えられないぐらい短い期間で技術を習得。賃貸物件マッチングアプリや、職人同士が繋がって仕事を探せるコミュニティアプリなど、スラムの問題を解決するためのアイデアをプレゼンしてくれました。

事実、ケニアはシリコン・サバンナと呼ばれるぐらい、近年ITの発達が著しく、こういった若者たちがスラムを良くしていってくれるだろうと思いましたね。

ケニアのエンジニア学校の様子

「技術で社会課題は解決できる」と教えるエンジニア学校。

他にも、毎日の食事にも事欠く貧しい生活の中でも、大学進学を目指して一生懸命勉強する若者の家庭も訪問しました。学び成長していくことに対するこうした強い思いは、私たち日本人も見習うべきかもしれません。

一般的なスラム内の住居

平均的なスラムのご家庭を訪問。貧しくても教育を大切にしている。

フィールドワークをもとに、さらなる活動へ

スラムと聞くと、どうしても荒廃した世界を想像してしまいますが、実情は必ずしもイメージと一致しません。確かに、厳しい環境のところも少なくはないのですが、未来を見据え、少しでも良い方向に向かえるようにと努力をしている人々はたくさんいます。そうした人々の熱気や活気は、現地を訪れなければ知ることはできなかったでしょう。すぐに解決できるような課題ではないかもしれませんが、日本にいてもできることはまだたくさんあるため、今後もこうした活動は精力的に続けていきたいです
ね。今はまだ発表できませんが、とても画期的で、魅力的な企画も進み始めています。ケニアの若者たちに負けないように、私も、IDEALも、たきコーポレーションも、成長を続けていきたいと思います。

■関連リンク(外部サイトへリンクします)
マゴソスクールを支える会