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TAKIブログ

デザイナー
山室智

投稿者

はじめまして。グラフィック制作部門カンパニーONE所属のデザイナー山室智です。2022年にアドミュージアムで行われた『D&AD Awards 2021展』にてキービジュアルポスターの制作に携わったのですが、そのポスターが結果的に世界的な賞を多数受賞することができました。
今回は、その制作秘話や今後の目標について、お話ししたいと思います。

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山室智(ONE所属)
たき工房(現:たきコーポレーション)2016年新卒入社。デザイナー。多摩美術大学卒業。グラフィック、ロゴ(CIVI)、パッケージ制作などに携わっている。趣味は釣りと虫とり。

ポスター制作への憧れと、真摯に仕事に向き合う姿勢が繋いだ縁

私は昔からグラフィックデザインが好きで、中でもポスターを作りたいという気持ちを強く持っていました。学生時代からギャラリーに何度も足を運び、たきコーポレーション入社後も、ポスターをはじめグラフィックデザインの仕事に従事していましたね。

そうした中で、とある仕事で社外のADさんと一緒にポスター制作をしたのが、今回の作品へと繋がっていく最初のきっかけ。当時作った作品では、D&AD Awardsという広告賞のイエローペンシル※を取得するなど、自分的にもインパクトの強い出来事でした。

※D&AD Awardsの中でも特に高い水準の作品に与えられる賞のひとつ。

そんな縁から、『D&AD Awards 2020展』のポスター制作を任せてもらい、そこから今回の『D&AD Awards 2021展』でのポスター制作の話が舞い込んで来たんです。

イメージをカタチにしていくことの難しさと楽しさ

『D&AD Awards 2021展』のポスターでは、金魚がメインのデザインとなっています。ただ、この金魚というモチーフも、最初から決まっていたわけではありません。

アイデア出しをしていく中で、映画:「未知との遭遇」の原題から拾った”The Third Kind”(第三種接近遭遇)というキーワードがありました。そこから、新たな生物や宇宙人、または宇宙人だとそのまま過ぎるので、共通認識にはあるけど組み替える事で第三種の何かにならないか、など制作チーム内でさらにアイデアを広げていきました。

また別案としてCocktail(カクテル)というワードも当時出ており、カクテルはお酒を混ぜて作るもの→混ぜて新しいものが生まれる→交配、というアイデアも出てきまして。両方のアイデアをもとに、交配をして突然変異(=第三種の何か)が生まれる、ということを掘り下げていった結果、たどり着いたのが金魚という生き物だったんです。

ただ、金魚で行こうと決まったからと言って、あとはどんどんブラッシュアップしていくだけ、とはいきません。当時はコロナ禍だったということもあり、デザインで進化していく、次の世代へと繋がっていく、未来を感じさせるような表現を目指していくことになりました。

そこからはかなり喧々諤々。綺麗な金魚になっていけばそれで進化と言えるのか、そもそも綺麗の概念って人によって違うよね、進化だったら家系図にしてはどうか、でも家系図だと到達点の1匹こそが良いものになってしまうのでは、いっそ映像作品にしてみるのも良いのではないか、などなど。色んなアイデアが、出ては消えてを繰り返していったんです。

そうして行き着いたのが、金魚を繋ぐ線に着目すること。金魚そのものはもちろんですが、それらを繋ぐ線にこそ、私たちの考えるデザインの進化が表現できるのではないかと考えたんです。

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「金魚を繋ぐ線」の表現をチーム内で試行錯誤

デザインが固まってきてからは、ポスターだからこその魅力を引き立たせるために、印刷にもこだわりました。
そこで採用したのが、シルクスクリーンです。紙の質感やインクの発色、果てはインクの盛り上がりや香りまで、他の印刷方法にはない魅力が、シルクスクリーンにあります。もちろん、ある程度予算も掛かってしまうのですが、妥協せずに挑戦させてもらえたのはありがたかったですね。

本来、校正の際には出来上がったデザインを印刷して、色やバランスを確認して微調整をするのですが、この時は校正時にデザインがまだ固まりきっていませんでした。そのためデザインを印刷することができなかったので、使用予定の色を印刷するだけの「色見本」のようになってしまいました。結局、現物を見ながらの調整ができずほぼ一発刷りになりました。

完成品が届いた時は、本当にイメージ通りにできているのか、とても怖かったのを覚えています。意を決して開封し、インクの香りとともに実物を見た時は、想像以上の出来栄えに鳥肌が立ちました。

もっと自由に、もっと効果的に、アイデアの可能性を広げたい

こうしてさまざまな苦労を乗り越え制作したポスターは、Cannes Lions Awards 2022やThe One Show、NY ADCなど、栄えある賞を多数受賞することができました。特にカンヌに関しては、これまで取得ができていなかった大きな目標でもあったので、嬉しかったですね。

この経験を経て感じたことは、やっぱりアイデアを追求していくのは面白いな、ということ。普段の仕事では、どうしても理屈っぽくなってしまうというか、すでにある答えに向かって進んでいく感覚があるのですが、今回の制作では答えさえも自分たちで作っていくような、そんな自由さがありました。

もちろん、仕事として取り組む以上は成果を目指してやっていく必要はあり、デザイナー側の都合で好き勝手にしてしまうのは違うと思います。しかしだからと言って、ゴールに至るまでの道筋まで、変に縛ってしまう必要もない。自分自身のアイデアやセンスを活かしながら、すでにある答えよりももう一段階上の成果を目指していきたい、そう思うようになりましたね。

また最近専任ディレクターとなり、自分で自由にチームを組みながら、仕事に取り組めるようになりました。これまで一緒に仕事をしたことがない人とも組むことができるようになったので、新しい感性や気づきが得られて、とても充実しています。

これからも自分自身を磨いていきながら、私だからこそ実現できる仕事、人に誇れる仕事を増やしていけたら嬉しいです。

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