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TAKIブログ

UIデザイナー
大倉萌華

投稿者

こんにちは。たきコーポレーションUXデザインカンパニー「IDEAL(アイデアル)」のUIデザイナー、大倉萌華です。私は2022年にたきコーポレーションに入社しました。そして2年目となる今年、IDEAL代表の藤井さんのアシスタントとしてアフリカ・ケニアを訪問。現地の子どもたちにデザインに関する授業を行うという、弊社の社会貢献活動プロジェクトに参加してきました。今回はその経緯や現地の様子などについて、お話ししたいと思います。

大倉萌華(IDEAL所属)
たき工房(現:たきコーポレーション)2022年入社。UIデザイナー。東京工科大学デザイン学科卒業。WebなどのUIデザインを中心に、キャラクター、ロゴなどの分野に携わっている。趣味は旅行。

「一生に一度の経験」と、挑戦を決意

私がケニアを訪問したのは、「TAKI SMILE DESIGN LABO(SDL)」の活動の一環です。SDLは、広告制作の現場で働く私たちにできる社会貢献とは何か、をベースに始まった社会貢献活動プロジェクト。これまで日本国内をはじめ、アフリカやネパールなどで活動を行ってきました。

*TAKI SMILE DESIGN LABOのこれまでの活動はこちら
https://www.taki.co.jp/project/smiledesignlabo/

SDLはコロナ禍の影響もあり近年はあまり活動ができていなかったようですが、2023年は新たにメンバーを社内募集し、そのタイミングで私もメンバーに加わりました。今年からまた新しいメンバーでいくつかのプロジェクトが始まり、再スタートを切りました。私自身、入社するまではSDLの存在すら知らなかったのですが、元々社会貢献活動をしてみたいと思っていましたし、スキルアップに繋がる何かが得られるかもしれないと思い、参加することにしました。

ただ、活動参加を決めたときには、まさか私がケニアに行くなんて思ってもいませんでしたから、ケニアプロジェクトの参加募集があっときは正直迷いましたし、不安もありました。でも、今この機会を逃したら一生ケニアに行く機会はないかもしれないと思い、挑戦を決意しました。

カルチャーショックを感じたケニア・ナイロビ

ケニアに到着したのは夜だったこともあり、周りは真っ暗でした。そこから車でホテルのあるナイロビへと移動したのですが、高速道路も通っていて、いわゆる「大自然アフリカ」な印象は受けなかったです。ナイロビは高層ビルが立ち並んでいて、とても都会でした。ただ道路に信号がかなり少なく、車同士がスレスレで通り過ぎたり、渋滞の中クラクションを鳴らしながら強引に列に合流したりする様子には、カルチャーショックを感じずにはいられませんでしたね(笑)。

翌朝、目的地であるマゴソスクールへと向かったのですが、そこはまさしくスラム街。見渡す限りトタン屋根が並ぶ光景は、日本人である私にとってはとても衝撃的なものでした。ゴミがあふれ、タールのような黒い水がそこかしこに流れ、ヤギや鶏たちが放し飼いにされている。そんな中を現地のお兄さんたちに警護してもらいながらおっかなびっくり歩いていったのを、今でも昨日のことのように思い出します。

ケニア報告ブログ

ただマゴソスクールは、スラム街の中心にありながら手入れが行き届いており、とても綺麗な印象を受けました。そこに通う何十人何百人という子どもたちはみんなとてもフレンドリーで、向こうから積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくれるなど、歓迎ムードが漂っていてうれしかったですね。

マゴソスクールは、アフリカ最大規模のスラム街、キベラスラムにある学校。孤児、元ストリートチルドレン、虐待を受けた子どもたち、労働させられていた子供たちなどが主に通いつつ、時には大人や若者、困った状況にある人たちも訪れる、スラムの駆け込み寺的存在です。

幼稚園から小学8年生までの授業をはじめ、スラムの貧困者のための職業訓練所と作業所、朝昼の給食や高校生のための奨学金制度などを運営しており、2014年には障がいを持っている子どもたちのための特別学級ができるなど、単なる学校の役割を果たす場所としてだけでなく、スラムに暮らす人々の生活を支える場所にもなっています。

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子どもたちとのふれあいの中で気付いた、「当たり前」の違い

そうして、この旅の主目的である藤井さんのマゴソスクールでの授業がスタート。一日目は子どもたちにデッサンを教えたのですが、そもそも美術を習っていない子どもたちはキョトンとしていましたね。お手本として描いたデッサンを模写しようとしている子がいたり、紙も裏表使っていくつも絵を描いている子もいたり、本当に日本とは文化や環境が違うんだなと実感しました。

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二日目はワーク形式で、スクール内の課題を見付け出してその解決策をチームで考えてみようという授業を行いましたが、ここでも想定外の出来事が。そのワークでは、付箋に意見を書いて出し合うことで互いに意思疎通を図りながら議論を進めていく予定だったのですが、みんな付箋の使い方がわからないんです。小さいスペースいっぱいに文章を書いてしまったり、そもそも紙をそんな風に使うのはもったいないと思ってしまったり。私たちが当たり前にやっていることも、場所が変われば決して当たり前ではないんだということを痛感しました。

その一方で、人前で話すスキルは高く、発表の際などは自分たちの意見や考えがスラスラと出てきていて、自信を持って話す姿には感心させられましたね。

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また授業の合間に、ケニアらしいサファリも体験してきました。日本のサファリパークとは似て非なるもので、レジャーの要素は一切ありません。当たり前のように死んだ動物や骨が転がっているし、動物たちが人間に興味を示すことも皆無。でもそれこそが野生本来の姿であり、遠くに見えるナイロビの高層ビルを背景にしながら、サバンナを悠然と歩く動物たちの姿を見られてとても感動しました。

道中、トイレもあるにはあるのですが、利用できるレベルの綺麗さではなく……またガイドさんも気軽に「用を足すときはライオンに気を付けてね」と言ってきたりで、その瞬間は生きた心地がしませんでした(笑)。

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これからも自分たちにできることを探して

今回の旅を終えて、月並みかもしれませんが、改めて今の自分が置かれている環境や、一つひとつのモノのありがたさを実感しました。これまでは汚れたり壊れたりすれば捨てて買い直せばいいやという感覚でしたが、別の使い方ができるんじゃないかと自然と考えるようになりましたね。なんとなく、これまで自分が使ってきた脳の領域とは異なる部分を刺激できているような感じがします。

先日、社内報告会を行い、ケニアの様子、授業の様子を弊社社員へ写真や動画をまじえて報告をしました。
さらに11月には、社外のみなさんに参加いただけるイベントを開催する予定です。現地のより詳しい情報がわかるトークショーや、マゴソスクールのみんなが作ったハンドメイド商品の販売、現地の写真展など、盛りだくさんの内容になっています。

詳細はたきコーポレーションのサイト内で告知しますので、ぜひご参加いただければ幸いです。

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これからもTAKI SMILE DESIGN LABOでは、国内外問わず、デザインの力で社会に貢献できることは何かを探し、私たちにできる精一杯のことをやっていきます。

 

 

2023/10/23追記

11/2開催のイベントの詳細が決まりました。
TAKI SMILE DESIGN LABO展「ケニアを笑顔にする ちいさなデザインの話。」

詳しくはフライヤーをご覧ください。

 

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