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現役映像ディレクターとプロデューサーが語る!たきコーポレーションの映像制作ならではの強み
映像ディレクター
稲井耕介
映像プロデューサー
佐川裕亮
国内最大級規模のデザインエージェンシーであるたきコーポレーションには、グラフィックやWebなどの制作だけでなく、映像・動画を専門とした制作チームも存在します。そこで今回は、映像・動画の制作を担当する映像ディレクターと映像プロデューサーをご紹介。彼らが取り組んだあるプロジェクトの話から、映像制作にかけるこだわりやたきコーポレーションならではの強みについて語ります。
稲井耕介(FOCUS所属)
2016年、たき工房(現:たきコーポレーション)入社。日常を描く事を中心に、 人の気持ちを動かす丁寧な映像作りを心がけている。映像作家100人 2022選出。
佐川裕亮(FOCUS所属)
CM制作会社でプロダクションマネージャー、プロデューサーとして10年勤務したのち、WEB・ビジネス系動画の制作会社に入社し、より多岐に渡る映像プロデュースを経験。
2022年、たきコーポレーションに入社。これまでの様々な映像プロデュース経験を活かし、最適な制作進行を実践する。
※FOCUSは、たきコーポレーション内の動画・スチール撮影制作部門です。
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岡山県玉野市のプロモーション動画制作を担当
稲井:私は映像ディレクターとして、主に実写を用いた映像制作を行っているのですが、最近担当したプロジェクトの中でも特に印象深いものとして残っているのが、岡山県玉野市のワーケーションツアーのプロモーション動画制作です。
佐川:自治体主催のいわゆるプロポーザル案件で、ある程度予算も限られる環境だったので、私と稲井さん、そしてクリエイティブディレクターの3人というミニマムな体制で取り組みました。
稲井:単なる観光案内動画ではなく、あくまでもワーケーションツアーのPR動画でなければならない。ただ一方で、長く残っていくコンテンツでもあり、ワーケーションツアーのみに特化した内容になってしまうのは勿体ない。ワーケーションにおける玉野市の魅力と、街全体として見た時の玉野市の魅力、そのどちらもアピールできる内容にしなければなりませんでした。
佐川:いかに提案段階で内容を固められるかも苦慮したポイントです。ただその点については、代理店の方、玉野市のご担当の方にもご協力頂き、比較的にスムーズに進めることができたと思います。
ドキュメンタリー映像ならではの課題
稲井:今回の動画では、主な被写体が一般の参加者さまでしたので、どうすれば自然で良い画が撮れるかも意識しましたね。ワーケーションツアー当日に初めて顔合わせをし、撮影に協力して頂く形で撮影しなければなりませんでしたから、カメラがあることがプレッシャーにならないよう、撮影機材もできる限りコンパクトなものを選ぶようにしました。
佐川:比較的自由時間が多めに用意されたワーケーションツアーだったので、撮影の段取りを組むのは難しかったですね。「明日の午前中は何をされるんですか?」とうかがって、そこにお邪魔させて頂く感じで撮影したことも。ただ参加者の皆さまが、撮影に対して快くご協力頂してくださったので、非常にありがたかったです。
稲井:ワーケーションツアーそのものへの満足度が高かったことも要因の一つとしてあるでしょうね。我々が撮影した時は、企業3社、一般の家族3組が参加されていましたが、ツアーのプログラムが進む中でどんどん一体感が増していき、終盤には組織や家族の垣根なく、みんな仲良くなっていましたよ。そうした様子は見ていてとても気持ちよく、映像としても素晴らしいものになるなと確信しました。
より良い映像作品とするために意識したこと
佐川:動画のクオリティを上げるために行った工夫としては、準備できるものに力を入れ、準備できないものはできるだけ削る、ということです。先ほども申し上げた通り、被写体は一般の参加者さまですから、その動きを指定したり予測したりすることはできません。そういう予測できないところに対応するために準備をするというよりは、準備できる部分に予算やマンパワーをしっかりとかけていくようにしましたね。
稲井:そうした背景もあり今回の映像制作では、音楽にこだわりました。音楽であれば、実際に現場に行かなくても準備を進めることができますし、良い音楽は映像の印象もより良いものにしてくれます。なのでオリジナルソングを制作することにしたんです。
佐川:加えて映像の色を調整するカラーコレクションにもこだわりましたね。撮影する場所や被写体が多いので、その場その場で撮影したものをそのまま繋ぐだけでは全体としての統一感を出すことが困難です。色調整専門のスタジオに入ってもらいながら、映像全体のトーンを統一できるように意識しました。
稲井:加えて、撮影の関係者全員に、やろうとしていることをしっかりと共有したのもポイントです。映像制作の現場では、各作業が完全分業で行われるケースも多く、それぞれの担当の意図や重視するポイントが微妙にズレてしまうケースもあります。そういったことが起きないように、情報共有にはかなり力を入れるようにしました。
たきコーポレーションだからこそできること
佐川:今回の制作では、社内のデザイナーにも入ってもらい、映像を構成する要素でもあるタイトルやテロップなどもイチから制作しました。いくら美しい映像が撮影できても、そこに入る文字のデザインが合っていないと、映像の魅力も半減してしまいますからね。こうした細部にまでこだわれるのは、グラフィックからCC、映像まで、すべてのデザインに対応できるたきコーポレーションならでは強みと言えるのではないでしょうか。
稲井:デザイナーの立場から、プラスアルファの提案をしてくれることもありますしね。この映像に合うのはこの装いだといった具合に、デザイナーならではの着眼点があることで、映像作品としてのクオリティがより高まるように思います。
佐川:また映像作品というのはそれ単体で存在するものではなく、掲載されるWebサイトの雰囲気などの影響も大きく受けるものです。元気で活発なイメージのWebサイトに落ち着いたシックな映像を載せてしまうと、悪目立ちしてしまうといったケースも考えられます。そうした全体のトーンを意識しながら、映像だけでないすべての領域のデザインをワンストップで提供できるのも魅力です。
稲井:良くも悪くも、映像作品はディレクターの個性や意図が如実に反映されるものだと思っています。場合によってはディレクターの想いが独り歩きしてしまうケースもあります。しかしたきコーポレーションであれば、同じ会社の仲間として、ディレクターの意図を汲めるメンバーが揃っていますので、相乗効果でより良いデザインを作り上げていくことができるのです。
佐川:映像制作単体はもちろんですが、そこを基軸として、さまざまなデザインへと発展させていきたい場合などは、ぜひ弊社にお声がけ頂けると嬉しいです。
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