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取締役/ZEROカンパニー代表
石橋新一

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2021年より導入された、たきコーポレーションの社内カンパニー制。これまでの歴史や実績と、これからのニーズに対応するアイデアなどを武器に、カンパニーが複数誕生しました。新たに生まれたカンパニーの代表インタビューを通し、各社の強みや特徴を掘り下げていきます。

今回はZERO代表の石橋新一さん。カンパニーの中でも多くのクリエイターが所属するZEROの強みや、目指していきたい理想の組織像について話していただきました。

ZERO石橋代表インタビュー

チャレンジングなクリエイティブ人生を歩む

――はじめに、石橋代表のキャリアについて教えてください。

私がたきコーポレーションでのキャリアをスタートしたのは、1991年のことです。社会人としては、制作会社を2社、広告代理店1社を経験し、中途入社で現在のたきコーポレーションの前身企業であるジャパングラフィックスに入社しました。グラフィックデザイナーとして入社したので、主に紙媒体をメインに担当していましたが、それ以外にもウィンドウディスプレイやWebコンテンツ、映像など、幅広いジャンルでディレクションワークを行なってきました。元々新しい領域にチャレンジすることが好きでしたので、知らず知らずのうちに幅広いクリエイティブに携わっていた感じです。

――前身はブランに所属されていたようですが・・

そうです。2022年に神崎常務から職責を引き継ぎ、ブランのカンパニー代表を務めさせていただきました。その後、組織の統合・再編が行われる中で、たき工房 制作部の約半数とブランの制作部が統合する形で、ZEROが誕生しました。

プロモーションのすべてを担える、ソリューションカンパニー

――ZEROというカンパニーは、どのような特徴を持った組織と言えるのでしょうか?

ZEROは、約100名のクリエイターが所属する、コーポレーション内でも一番大きな組織です。たき工房とブラン、それぞれで経験を積んだメンバーたちで構成されており、Web、グラフィック、映像、体験型インタラクティブコンテンツ(AR/VR)、マーケティング戦略など、プロモーションに関する幅広い要望に対して、企画から実施までシームレスに対応できるのが特徴と言えますね。

プロモーションというのは、メインビジュアルをつくればそれで完了、というような単純なものではありません。つくったメインビジュアルをどのように展開して顧客獲得へと繋げていくのか、そのゴールに至る道筋までをも考えなければ、プロモーションを成功に導くことはできないでしょう。メインビジュアルの展開方法としてデジタル媒体を選択するのであれば、その知識やスキルを持ったクリエイターが必要になりますし、映像やAR/VRを活用したいと考えるのであれば、その専門技術が求められます。そうした多様な課題へ柔軟に対応できるのが、ZEROの強みなのです。

――プロモーションの最初から終わりまで、任せることができる組織ということですね。

その通りです。お客様の中には、映像をつくりたい、グラフィックをつくりたいなど、具体的な要望を持っていらっしゃる場合もあれば、集客を増やしたいけれどどうすれば良いか、といった具合に、具体的な要望が未定という場合も少なくありません。ZEROであれば、戦略の立案から、具体的なデザインのアウトプットまでワンストップで対応できる…「ゼロから、ぜんぶ、つくる。」が、私たちZEROのタグラインです。

ZERO石橋代表インタビュー

 

異なる文化を持つメンバーたちで、相乗効果を生み出したい

――ZEROはたき工房とブランが統合した組織ですが、空気感の違いなどはありますか?

元々ブランもたき工房の一部門から分社独立したという経緯はありますが、やはり、それぞれ文化の違いはあるように感じますね。例えば、旧たき工房であれば、クラフトマンシップに溢れたクオリティ重視のメンバーが多く、旧ブランであれば、効率やスピード、予算管理も含めてクリエイティブ業務だと捉えているメンバーが多いと思います。こうしたそれぞれの考え方や文化は、どちらにも良い面と悪い面がありますから、ZEROという一つの組織になることで、良い面を伸ばしていければ。と考えています。

――文化の違いすらも、強みの一つとして伸ばしていきたいということですね。

若い人には伝わらないかもしれませんが、私は「アパッチ野球軍」というアニメが好きなんです。その作品では、野球は素人ながらもそれぞれに特化した才能を持つメンバーたちが、その個性を活かすることで勝利を掴み取るんですよ。

私たちの仕事も実は似ていて、ダイナミックにキービジュアルをつくるのが得意な人もいれば、細かい部分にとにかくこだわるのが好きな人もいる。そうした個々人の強みを伸ばしていけば、クリエイターたちの働くモチベーションも上がりますし、出来上がる作品もより良いものになり、お客様も喜んでくれるはずです。クリエイター1人ひとりが輝ける環境をつくり、個を活かす組織を目指していきたいですね。

多様性に溢れた、理想のプロダクションを目指して

――最後に、ZEROの今後の目標について教えてください。

年齢や性別など、ありとあらゆる障壁を取り払った、真に多様性のあるクリエイティブ集団になっていきたいと思っています。近い将来、バーチャル空間などでクリエイターたちが自由にセッションできるようになれば、ベテランと新人の差や、オフィスと在宅の物理的な距離や心理的な距離の差といったものも、次第になくなってくるでしょう。元々この業界は、比較的昔から多様性が認められてきた環境だとは思いますが、そこであぐらをかかずにさらなる進化を目指し、100人100色で、クリエイターが元気で楽しく、長期的に働いていける会社にしていきたいですね。

ZERO石橋代表インタビュー

 

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