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データつくりも作品
きれいなデザインをする。美しいレイアウトが得意。センスの良い表現ができる…など、などデザイナーの特徴を示す言葉は数多くあります。さまざまな案件を経験し、コミュニケーション能力を高め、何度も新しい表現をトライし感性を磨くことによってデザイナーは成長します。一方で、組織で業務をしなければならないデザイナーが持つべき能力に「データの制作と管理」があります。
属人化しないデータをつくる
会社で複数のメンバーでデザインをすると仮定しましょう。アートディレクターとデザイナー、または複数名のデザイナーとの連携など。そこで重要なのは「属人化しないデータをつくること」です。仕事の規模やスケジュール、または複数の案件が同時進行するような場合、昨日Aさんが制作したイラストレーターやフォトショップのデータを、今日はBさんが代わって作業しなければならない状況があります。または人手が足りない時に、他のチームからヘルプで数日参加してもらうなど、自分以外のデザイナーがデータに触れる時もあると思います。
そのような場合、ファイル名の付け方やフォルダの仕分け、または、イラストレーターやフォトショップのデータのレイヤー構造など、誰が見ても「いつの」「何の」「どんな」データなのか分かることが大切です。自分しか理解できないデータ作りをしてしまうと、他のデザイナーは、そのデータの中身を理解することから始めなければならないため、効率が悪く事故の元になってしまいます。
データつくりのルールを決める
データ管理のルールを決めたら、メンバーで一度共有しお互いの理解を高めましょう。ファイル名の入力も面倒くさがらないことが大切です。ファイル名の修正は後にすると忘れてしまうので、その都度作業時に行うことを習慣にしましょう。
データ名の付け方の一例
(イラストレーターおよびフォトショップデータの場合)
- 日付を入れる
- 媒体名、サイズを入れる
- 半角英数字で表記する(Windows環境対応)
- アウトラインデータは明記する(例:ol表記)
- 20200501_design_comp.ai
(デザインのカンプデータ) - 20200501_design_comp_A_1.ai
(同日のバリエーションと
修正データのナンバリング) - 20200501_design_1920×1080_finish.ai
(入稿データ_フォント生き) - 20200501_design_1920×1080_finish_ol.ai
(入稿データ_アウトライン済) - 20200501_design_visual.psd
(合成写真データレイヤー生き)
チームで作業するためには、誰でも最終データが分かることが大切です。そのため、フォルダの整理は徹底しましょう。そしてオリジナルデータは必ず残して保存。修正する時は必ず別名保存して履歴を残します(Xd、イラストレーターは履歴が自動的にクラウド保存可能)。
ひとりでデザインされている方も、日頃からデータ整理を丁寧に行うことで、急に他のデザイナーと作業しなければならない状況になってもスムーズに運びます。データ作りは正確に。完成したデザインのクオリティには必ず整理されたデータの担保が必要です。
デザインクオリティを向上させるためのスキルアップ項目です。
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