第九回クレヨンプロジェクト in ケニア

WORKSHOP

第九回クレヨンプロジェクト in ケニア

デザイナーがスラムでフィールドワーク調査

2024年12月初旬、ケニアの首都ナイロビにある「キベラスラム」でスマイルデザインラボが活動を行いました。
 
今回の主な活動内容は、スラムにある学校「マゴソスクール」に支援物資をお届けすること、スクールでワークショップを行うこと、今後の支援に役立てるためにスラムでフィールドワークを行うことでした。
 
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スマイルデザインラボでは、これまで何度かキベラスラムを訪問してきましたが、デザイナー自らがスラムを歩き、お店や工房、ご家庭などを訪問して、直接観察し、インタビューすることは初めての試み。
 
スラムの中には、貧困や民族対立、教育、医療、福祉、衛生、ジェンダーなどさまざまな課題がありますが、今回たくさんの方々と交流し、現場の空気を直接体感することで、それらの課題をより深く理解できたのではないかと思います。
 
実際に行ってみて、複雑にからみあった問題だからこそ、整理して課題解決に導くデザインの手法が力になれることがたくさんあると強く感じました。今回のフィールドワークの調査をもとに、さらなる支援を行えるよう、引き続き活動を頑張っていきたいと思います。

川郁子

 

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「自分を表現するパターンをデザインするワークショップ」を実施

今回は、マゴソスクールの小学6年生を対象に「自分を表現するパターンをデザインするワークショップ」を実施しました。
 
ケニアに住む子どもたちにとって「自分のことを人に伝えるスキル」は、仕事を獲得する上でとても大切です。けれど、子どもによって「できる・できないの差」が激しく、これをなんとかできないか?と感じたのが企画の出発点でした。
 
ワークショップでは、好きなことや得意なことを答える質問シートを使って自分の特徴を抽出。さらにそのキーワードに関連するマークを組み合わせて、自分なりのパターンをデザインしてもらいました。子どもたちは、わたしが思った以上に真剣かつ丁寧に取り組んでくれ、何度も試行錯誤を繰り返していました。最後に、無地のバッグに自分のパターンをスタンプし、みんな誇らしげに見せ合っていました。
 
小学生の年齢で「自分のことを知る・考える」機会はないそうなので、そういったことを考える機会をケニアの子ども達に提供できたことは、わたしにとってもまた学ぶことが多々あり、刺激的な体験でした。

大倉萌華

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■関連リンク(外部サイトへリンクします)
マゴソスクールを支える会

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