セミナーSeminar
■開催概要
・日時: 2019年10月10日(木) 17:00-19:00
・会場:株式会社たき工房 セミナールーム
■セミナーサマリー
・知っておきたい発注先のタイプ。
・良いプレゼンは、良いオリエンから。
・フィードバックで変わる、デザイン品質。
・デザイナーのこれから。
■セミナー講師:
黒坂秀行
株式会社たき工房
コミュニケーションデザインユニット所属
部長・ディレクター
広告、販促物などのデザイン制作について、「どの会社に依頼・発注をすべきか」「発注先の会社と、どのようにコミュニケーションすべきか」に迷われる方は少なくありません。セミナーでは、発注先の選び方やオリエンシートの作成方法、修正指示のケーススタディなど、発注のプロセスに沿って検証していきました。
オリエンについては、架空のメーカーの販促担当者によるオリエンをケースステディに、制作物に求められる具体的な情報と、それらを満たしたオリエンシートの一例を提示。それを元に作成されたデザイン実例も紹介しながらポイントを解説しました。
オリエンシートは発注するクライアントが用意するものと思われているかもしれませんが、オリエンの場で発注先と意見交換をしながら完成させるのでもよいのです。「伝えたままだけでなく、こちらの想像を超えたデザインを提示してほしい」という方にも、こうした過程を通して築かれる発注先デザイナーとの信頼関係は有効です。
発注先よりさまざまなデザイン案がプレゼンされると、クライアントが修正点などのフィードバックを行なうわけですが、そこにはオリエンと違う考え方が求められます。セミナーでは、全体の雰囲気、商品や告知メッセージなどの機能について、フィードバックの内容次第でデザインが大きく変わることを、4パターンの指示事例とその結果のデザインを示して解説しました。目に見えるデザインの違いに、参加者の方々も興味深く傾聴されていました。
最後にデジタルマーケティングの進行などデザインを取り巻く環境の変化の中での、今後のクライアントとデザイナーの関係の在り方についても触れさせていただき、終了となりました。
参加者の声:
・発注先のタイプからオリエン資料の整え方など、次回のコンペに丸ごと活かせそうです。
・デザインのクリエイティブジャンプの乏しさを課題に感じているのですが、フィードバックのポイントを聞いて発見がありました。
・フィードバックの仕方によって変わってくるデザインの実例が参考になった。
・社内担当者のオリエン力の改善に使えそうです。