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TAKI Magazineー 制作における『知』を紐解く ー

投稿日:2023.02.28 更新日:2024.12.18

正しいロゴ(VI)作成とは、価値の本質を正しく伝えること。

このコラムをご覧になられている方も、日々意識をされているか否かに関わらず、さまざまなメディアや場所で多くの「ロゴやマーク」 (ビジュアルアイデンティティ/VI)に接したことがあると思います。

ロゴやマークを発信する企業にとっては、自社のロゴやマークは消費者や生活者との重要なタッチポイントです。なぜならロゴやマークが、企業やブランドの思いを可視化し、コミュニケーションツールとして象徴的な役目を担っているからです。

近年、急速に変化する時代に対応した組織改編、グローバリゼーションへの対応、ローカリズムの独自性や自立性の高まりなどで、ロゴやマークのリニューアルやリファインを行う企業が増加の傾向にあります。

ロゴやマークを作成する(以下、ロゴ作成)コーポレートデザイナー(以下、デザイナー)にとっても、ワンビジュアルで企業やブランドの思いを正確に伝えることは、つくり手の実力が問われる難易度が高い仕事です。ではどうやってデザイナーはロゴ作成に真摯に向き合い、どうようなプロセスで進行するのでしょうか。そもそもロゴ作成では、何が重要なのでしょうか?

企業やブランドの優れた「ロゴやマーク」(VI)は、デザインする前が重要だった

企業やブランドのロゴやマークは、企業戦略やブランディングのうえでも、理念体系や企業・ブランドイメージを集約しコミュニケーション活動を象徴する重要な役割のため、正しいロゴ作成とは、企業価値を本質を正しく伝えることが最も重要です。

デザイナーはロゴ作成にあたり、まずは目指すデザインの方向性を絞ります。そのためには、オリエンテーションでのニーズはもちろんのこと、企業側でも気が付かない本質的な価値や目には見えない課題を見出すために、企業へのヒアリングを繰り返します。

ロゴ作成に至る背景や経緯、企業の思い(理念・ビジョン・ミッション・CI・ブランドコンセプト・開発コンセプトなど)や企業・ブランドの歴史・商品・サービスの変遷・競合・市場のリサーチ・消費者のニーズなどを取り集めた情報を元に客観的に分析・検証・整理を行います。

ロゴ作成プロセスでは、デザインに取り掛かる前に情報を整理することに多くの時間を費やします。この段階では、デザインコンセプトを設計し、デザインの方向性を明確にし、大まかなデザインをイメージし、プレゼンテーションに向けた準備も行います。

このコンセプト設計に時間をかけるのは、「企業の思い」と「消費者のこと」を考え、何十年も使われるかもしれないロゴやマークに責任を持つためです。また、企業価値の本質を正しく伝えることが大切だからです。

本質を可視化し、その本質を伝える理由

企業やブランドの本当の価値を見つけるのは簡単ではありません。多くの場合は難しい作業です。そのため、デザイナーはロゴを作る過程で次のことを行います。

(1)企業に何度もお話をお聞きします

(2)市場や競合他社の状況を調べます

(3)企業と消費者の両方の立場で考えます

これらを通じて、デザイナーは次のことを探ります。

・ロゴやマークを効果的に思いが伝わるように上手くするには?

・飽きられずに長く使えるデザインの工夫と創造

このように丁寧に進めることで、効果的なロゴが生まれるのです。

その中で、情報をインプットし、固定観念や不必要な要素を一旦取り除きます。そして、情報を分析・検証し、正確に整理することで、対象そのものの存在価値や意義が明らかになり、本質を見極めることにつながります。

ロゴやマーク作成の要は、本質を見極めて正しいコミュニケーションを生み出すことです。さらに、デザイナーがその本質を可視化することで、正しいコミュニケーションが広がる可能性が高まり、良いコミュニケーションが築かれていきます。

理想のコミュニケーションを目指し、デザインに落とし込み、細部まで詰め切る

ロゴやマークのデザイン方向性が定まった後は、そのアイデアを具体的なデザインに落とし込む精緻化の段階に入ります。この過程では、細部にまで注意を払い、緻密な計算を重ねるロゴ作成のプロセスが続きます。

ロゴのデザインにおいては、一本の線の長さ、太さ、角度、色彩など、細かいディテールのすべてに意味が込められています。これらの要素が精密に調整され、全体を構成しています。

デザインの進行中には、さまざまなメディアでの情報伝達スピード、コンセプトとの整合性、視認性の確保、UIとの調和などを総合的に検証します。同時に、企業やブランドの魅力を適切に表現し、消費者との理想的なコミュニケーションを実現するロゴを目指します。

さらに、作成したロゴやマークが効果的に機能するように、デザインコンセプトや形状の意味、作成過程を運用される企業と共有することもデザイナーの重要な役割です。この共有を通じて、ロゴの意図や価値を正確に伝え、企業のブランド戦略との整合性を確保します。

まとめ

デザイナーは、ロゴ作成のプロセスにおいて、まず企業への綿密なヒアリングを重ねます。これにより、企業やブランドの背景や歴史を深く理解し、市場調査を含めた客観的な分析を行います。得られた情報を正確に整理し、企業やブランドの本質に迫ることで、デザインコンセプトの構築に多くの時間と労力を費やします。

ロゴ作成の核心は、企業やブランドの本質を見極めることにあります。この過程を疎かにすれば、企業やブランドの思いや魅力を適切に伝えることができず、効果的なコミュニケーションは生まれません。デザイナーは、正確なコミュニケーションを実現するために、デザインコンセプトを緻密に練り上げ、細部まで注意を払って可視化する作業に取り組みます。

私たちはこの過程を「開発」と呼んでいますが、本質的には、適切なロゴ作成とは「企業やブランドの本質的な価値を正確に伝えること」に他なりません。この認識のもと、デザイナーは企業の価値を視覚的に表現し、効果的なブランドコミュニケーションの基盤を築きます。

 

*参考資料:『VI発注前に知っておきたい10このと』および『企業のビジュアルアイデンティティを成功させるポイントとは?』は、以下のページで無料資料ダウンロードできます。
https://www.taki.co.jp/solution/civi/

 

 

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TAKI Magazine編部 執筆者情報

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